シャルゴロッド
|
|
|
|
|
|
|
|
|
この街は新旧二つの町がある。新しいのはレーニン街とカール マルクス街に沿っている。旧ソ連邦独自の所謂、特色の全くない灰色のコンクリ−トのビル街である。古い方に入って驚いた、映画にでもなりそうな典型的なユダヤ人ステッテル居住地がそのまま残っている。残念ながら、ほとんどが空家であるが、歩いていると何か錯覚を覚えそうなほどである。古いきめの細かい石畳の道。泥と藁を捏ねてつくり上げた家、皮肉な話であるが、コンクリート立てのソ連邦時代のアパートメントより遥かに美しく居住性もある。 |
上の写真がソ連邦のレーニン街である。写真左の家と写真右の家が19世紀のユダヤ人シュテッテルの家並みである。家によっては今でも人が住んでいる。テレビのアンテナのついている家がそうである。土地の人の聞くと、まだまだたくさんのユダヤ人が居住しているらしい。しかし、残念ながら年年その数が少なくなってきたそうである。やむをえない話ではある。
|
ユダヤ人の墓地(セメタリー)に行って驚いた。敷地は広いし16世紀以来の墓標がまだ残っていた。新しいのは最近立てられたものも見受けられる。ぼくらは旧墓地の方で、シャンデルの婚前の姓と思われる 「ラッチ」 と 「バクロフ」を捜し求めたがなかった。墓地には住み込みの墓守もおり、リストもできていたが、両姓とも見つからなかった。
恐らくロシア語から英語の発音に直したとき、そのスペルが違っていたものと思われる。今後の調査に期待をかける次第である。 |
|
|